観劇初心者が勝手に語る「インプロ(即興演劇)ショー」観劇のススメ


インプロショーで大いに笑い、一歩前に踏み出す勇気を感じてみませんか?

 

インプロショー Rabbits

 

先日、日頃ビジネス・リアクション研修でお世話になっている大浦さやかさんが主催していた即興集団インプロモーティブの12周年記念ライブに足を運ばせていただきました。

2時間半の時間を感じさせない、最初から最後まで元気と迫力で観客をグイグイ引っ張っていく、とても楽しい公演でした。また、即興演劇の公演を12年間も続けてこられたことは、「すごい」の一言に尽きます。本当におめでとうございます。

皆さんの益々のご活躍を期待しております。

 

インプロモーティブ

インプロモーティブ12周年記念公演の様子

 

さて、即興演劇、と聞いてほとんどの方は「よくわかりません、私はいいですから」とやや難色を示します。

ご多分にもれず、私もそうでした。Fabo の加古です。

 

私とインプロの出会いは、シェアオフィスの隣の席で、いつ終わるともわからない「インプロで食っていくには」という打ち合わせに業を煮やし、首を突っ込んだ時でした。

 

私の知っている即興演劇者=インプロヴァイザーには独特の魅力があります。

 

それは、単純に言ってしまえば、インプロを愛し、疑わない純粋さかも知れません。

しかし、きっかけはそこにあったとしても、私の興味はそこだけにはとどまりませんでした。

 

とは言え、私は、2年ほど前に運良くインプロに出会って、観劇は最近始めたばかりです。

そんなド素人の私が、インプロ観劇のススメとは憚られますが、玄人の指南よりも初めて観る方にはちょうど良いのでは、と思って書いてみたいと思います。

 

インプロは台本演劇や映画を輝かせる

 

インプロ観劇への入り口として、台本演劇や映画との関連性について書いてみます。

インプロ(即興演劇、improvisation の略)は台本演劇の訓練手法として発展してきた歴史があります。実はその二つは、今でも切っても切れない存在です。

 

例えば、インプロ界では、ドラマ「半沢直樹」でブレイクした堺雅人さんが、即興演劇も取り入れた劇団東京オレンジの創設メンバーの一人だということは有名な話です。

あの迫真の演技はインプロが源流だったのかも知れません。

 

また、最近の映画界ではマーティン・スコセッシ監督、レオナルド・ディカプリオ主演の「ウルフ・オブ・ウォールストリート 」は「即興の連続だったと」共演したジョナ・ヒルがインタビューで語っています。

 

「即興は全体的に多かった」と話す。「スコセッシ監督が許してくれた」ということもあるが、そこには、ヒルさん自身の演技スタイルが深く関わっている。というのも「僕は、台本に書かれていない部分でいろんなことを探求しながら、その場で作り上げるタイプ。そうすることで自分が演じるキャラクターの細部までを演じられ、いい演技が生まれる」からだ。そうした姿勢は、どんなジャンルの作品でもいえることだという。

(出典: 「ウルフ・オブ・ウォールストリート : ジョナ・ヒルに聞く「大好きなスコセッシとレオとの仕事は自慢」」 2014年02月03日 MANTANWEB )

 

現場でリアルな演技を即興を積み重ねることによって、作品を作っていったことがよくわかります。

 

このように、インプロは、俳優の演技力を高めるため、よりリアルで創造性豊かな演技や演出を映画に注入するためにも使われています。

 

 

インプロショーは様々なゲームで展開される

 

即興演劇には台本がありません。と言っても台本無しに2時間みっちり一本の物語を演じると言うわけでもありません。(ロングフォームという長いシーンを即興で演じることもあります)

 

即興演劇には、数百といわれる「ゲーム」があります。この様々なゲームを織り交ぜながらショーを展開していきます。

 

例えば「ペーパーズ」というゲーム。予め観客に「行きたい場所」、「単語」、「1センテンスのセリフ」などそれぞれのテーマについて思いついた単語や文章を紙に書いてもらい集めておきます。

その紙を舞台にばら撒き、演者がその紙を拾って読みながら短い物語を紡ぐのです。

 

もちろん何の脈絡もない言葉の羅列ですので、無茶苦茶だったり、えっ?という瞬間だったりは多々発生します。しかし、往々にして奇跡的な瞬間が生まれます。見事なセリフの連続だったり、妙なグルーヴだったり。

 

二度と起こらないミラクルな瞬間を共有できるのもインプロの大きな魅力の一つです。

 

台本演劇と即興演劇

 

私は台本演劇をほとんど観ないので、気にならないのですが、予定調和や完成度について少しお話しておきます。どちらが上とか下とかの比較には意味がありませんが、台本演劇をイメージした時のちょっとした違和感についてです。

 

映画や台本演劇を愛する方にとって、インプロは少し苦しいかも知れません。

 

なぜなら、そのシーンがどこに向かっているのか全く見当が付かないからです。演者も最終的な落とし所や方向性のイメージはもちろん持っています。しかし、シーンの開始時には何の予定調和もありません。あったとしても他の演者のアイデア次第で脆くも崩れ去ります。

 

演者ももちろん「この先どうするの?」という苦しみがありますが、観ている方も同じようにハラハラします。

水戸黄門のように最後には「この紋所が目に入らぬか、ハ、ハァ~」となるような筋書きはないのです。それも一人芝居ではないので、シーンに予定調和が出てきたとしてもその意図が相手に伝わっていなかったり、アイデアが複雑で伝わりにくかったり、簡単には進みません。

 

これらを楽しめるかどうかに、インプロ観劇のポイントがあるように思えます。

 

演者の失敗をも楽しみ、そして勇気に触れる

 

最後に、これからインプロの世界を少しでも覗いてみようと思っている方にぜひ知っていただきたいのは、演者は「失敗する」ということです。

台本無しに即興で演じるのですから、失敗や少々のほころびはあります。

ただ単に演者の失敗をあげつらうのではなく、ぜひ一緒に楽しんでください。(もちろん少々のツッコミはOKです)

 

そして、演者の「勇気」を讃えてください。台本なしにお客さんの前で演技するのですよ。この「勇気」に触れてみてください。

 

インプロを通じて、もっと多くの方に「失敗を楽しむ」、「一歩踏み出す勇気」、これらから私達一般人の日常にも通じる何かを感じ、そして大いに笑っていただければ幸いです。

 

Fabo はまたまた Rabbits インプロショー公演に協賛します

 

Fabo は、クールでおバカなインプロショー 「Rabbits」の 公演に協賛します。

少しでもインプロにご興味を持っていただいた方は、是非お誘い合わせの上、ご参加ください。

 

3rd Rabbits 公演情報

開催日時: 2014.6.15 (Sun) Open 14:00 Start 14:30
開催場所: ステージカフェ下北沢亭
料金: 1,500円+1Drink(500円) 要予約
お申込: http://fuwhatt.com/rabbits/
出演: 横内 浩樹、降幡 剛志、大浦 さやか (即興活劇☆ハイスピリッツ)、岩橋 秀高
演奏: 川添 圭太
音響: 宗村 達
企画製作: ふわぁっと
協賛: ファーボ株式会社

 

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

 

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